太田名部漁港でのワカメ加工風景
前回に引き続きワカメの加工風景をリポート致します。
ワカメの加工には、各社のこだわりがあり、こだわりがこそが売りでもあります。
今回は太田名部漁港市場内に設備された、加工施設での流れ(概要)をご案内致します。
各漁家により選別されたワカメが、漁協職員の検品を受け籠へと投入されます。
運ばれたワカメを煮釜へと続くコンベアーへ、均一に振り分けます。
コンベアーの先には一定温度に保たれた煮釜内の(90℃の)お湯の中を通ることでボイルされます。
ボイルされ、鮮やかな濃緑色に変化したワカメが、煮釜からでて次の工程へとすすみます。
落下口には海水が巡回しており、急速に冷却が行われる事で鮮やかな色合いが保たれます。
冷却されたワカメは洗浄の工程へすすみます。
冷却槽ではポンプで汲みあげた大量の海水でさらなる冷却を行います。
冷却されたワカメは、ローラーで脱水されたのち、ボイルワカメに塩40%の割合で、回転するドラム型のミキサーにより塩まぶしの工程へと進みます。
十分に塩もみされたワカメは、24時間塩水漬されます。
塩漬後、24時間脱水し箱詰めされ出荷待ちとなります。
ワカメの旬だからこそみられる風景です。
撮影時は午前8時頃から始まり、稼働時間は荷揚げ量にもよりますがボイル加工が終わるまで続きます。
夜中の1時ころから収穫し、選別作業が終わる時間が朝の7時半から8時。
ボイルが始まる時間に合わせるためには、暗いうちからの作業が欠かせない様です。