震災経過状況レポート
普代村太田名部漁港のその後(4月22日現在の様子)をご案内致します。
業務の合間に撮影しましたので、わずかなカット数でございますが、現状レポートとして、ご確認いただければ幸いでございます。
東日本大震災発生以降、当社が隣接する普代村太田名部漁港も次第に復旧のピッチがあがってきています。
こちらが現在の太田名部漁港の市場です。
漁師の番屋も津波によって消失してしまい、緊急の対策として市場の二階を漁師の番屋(休憩場を兼ねる)としても利用出来る様にとの構想のもと、現在急ピッチで修復作業中です。
こちらは、定置網漁で使われていた漁船ですが、市場の製氷施設と船着場との間に乗り上げたままの状況です。
移動するためには、船の重量にあったクレーン付き重機での作業が必要でしょう。
津波に流された後の引き波でこの場所に乗り上げたという。
4月27日には撤去予定と聞きました。
港の沖では、定置網の復旧に向けた海底調査も行われているとの事。
秋鮭のシーズンに向けて、定置網の復旧も急がれたい。
また、ワカメ・コンブなどの養殖施設が壊滅的な被害を被った現状を受け、来期以降の収穫に向けた協同作業について、集落毎に協議を進めている段階であり、今後の進展が待たれるところです。
こちらは木材の搬出風景ではありません。
右側半分と奥に見えるのは、海中から引き上げた瓦礫の山。
左側の丸太は海中から引き上げられた木材を裁断したものだそうです。
瓦礫の処理にも復興予算が当てられるといいます。
焼却処分や埋設処分以外にも有効な活用方法があればいいのですが?
こちらは久慈に行く途中の野田村、国道45号線から「十府ヶ浦」の防波堤方面を撮影したものです。
防波堤は破壊され、防波堤の脇の松並木が完全になぎ倒され、無残な姿となっていました。
津波の破壊力は底知れないものであると、改めて感じました。
45号線の左手はあたり一面建物が流されてしまい、震災前の面影は見るすべも有りません。
今の状況では2次的な災害も起こりうる可能性を秘めいています。
国、県、地元自治体の連携で、早期の復旧を願わざるを得ません。
また、被災された方々の幾多のご苦労が早めに解消されることを切にお祈り申し上げます。
岩手県 普代村 株式会社三陸水産 スタッフレポート